TEP Story:グローバルパートナープログラムの活用:Intraix社(シンガポール)

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今回のTEPストーリーは特別編です。TEPのグローバルパートナープログラムを使い、2015/9/14-18に来日しKOILに滞在したシンガポールのスタートアップ企業Intraix(AEA2015出場企業)の、日本滞在レポートをお届けします。

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御社のビジネス・商品について教えてもらえますか?

当社は、エネルギー管理ソリューションを扱うシンガポールの企業です。創業当初はエネルギー・モニタリングを手がけていましたが、そこから事業を拡大し、主に空調分野でスマート・コントロール・ソリューションを提供するようになりました。旗艦商品であるKlugはスマートハブとクルーグ・エアで構成されています。スマートハブは複数のセンサーに接続して環境データをバックエンドシステムに送信できるようにするもので、クルーグ・エアは分離型空調システムを制御するスマート・サーモスタットです。

すでに海外には展開されていますか?

当社はシンガポール以外に台湾やインドネシアの数社と提携していますが、日本でパートナーシップを結ぶ機会を積極的に求めています。私たちは、日本市場には弊社商品にとって非常に大きなポテンシャルがあり、弊社の参入に向けてタイミングも市場環境も整っていると考えています。

従業員は何名いますか?

現在の社員は創業者を含め9人です。

AEA2015にはどのような経緯で参加され、参加を決断するにあたり何が決め手になりましたか?

AEAのパートナーであるNUSエンタープライズ(※)を通してAEA2015のことを知りました。投資家、メンター、業界の有力者の皆様にアイデアを検証していただく機会は間違いなく魅力的であり、弊社がAEA2015に参加する動機になりました。たとえ入賞できなくても、そのような場を経験し、人前に出て意見をいただくことは、日本市場を知るうえで非常に有益だろうと考えました。

※NUSエンタープライズとは…2002年に設立された、シンガポール国立大学(NUS)が運営するインキュベーション事業。シンガポール国立大学と密に連携し、さまざまなリソースを活用して起業家を目指す学生を支援

※AEA(アジア・アントレプレナーシップ・アワード)とは…TEPが共催する国際ビジネスコンペで、毎年アジアを中心とした世界の12の国と地域から約30社のスタートアップが日本に集結し、開催期間3日間を通じて、ビジネスを競い合うほかグローバルなビジネスの視点を身につける。2015年は5月24日~26日で開催。

AEAの後で何か変化や影響はありましたか?

私たちはAEAを通して審査員やメンターの方々から多くのインプットをいただき、日本市場のポテンシャルをより強く確信するようになりました。また、何度かメンターとの1対1の面談をしたおかげで、私たちの価値提案の内容がかなり変わりました。

KOILを利用する目的は何でしたか?

KOILを5日間の弊社の臨時オフィスとし、滞在中の時間を最大限に活用して潜在的なパートナー/投資家やメンターの方々と会おうと考えました。また、将来的に東京にオフィスを構えることを考えた場合、KOILが暫定的な出発点になる可能性がありますので、その雰囲気を経験させるためにシンガポールのチームを全員同行させました。

柏の葉には何日間滞在し、どのような活動をされましたか?

柏の葉には5日間滞在しました。滞在中は大半の時間を潜在的なパートナーとしてTEPコーポレート会員やメンターであるTEPエンジェル会員と会うことに費やしました。また、KOILではソフトウェアやハードウェアの開発などの日常業務も行いました。

TEPエンジェルによるメンタリングはいかがでしたか?なぜメンタリングを希望し、今後何か求めることはありますか?

事業アイデアをしっかりと検証していただき、日本市場に進出する方法について多くの情報をいただきました。私たちはTEPのエンジェル会員の方々に弊社や弊社の商品のことを紹介し、大いにブレスト(ブレインストーミング)を行いました。そして日本市場にどのように挑戦するかという点で意見をいただきました。例えば、同市場に参入する起点として不動産開発業者を流通パートナーとする戦略などを検討しました。

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◀Intraix社の旗艦商品:Klug Hub

KOILの利用や柏の葉での滞在はいかがでしたか?

KOILは素晴らしい場所です。適切なシステムが整っていて、非常に議論に適した環境です。TEP事務局の図らいで、三井ガーデンホテル運営のサービスアパートメントへもスムーズに宿泊できました。ららぽーとが徒歩圏内にある非常に便利な立地でしたが、私たちはそれに気を取られ過ぎることなく、開発とビジネスの目的に集中することができました。

滞在中はKOILパーク内で業務を行っていました▶

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日本におけるビジネスで、近い将来の計画はありますか?

帰国して最初に取り組んだ計画は、常夏のシンガポールと違い四季がある日本の環境にあわせて弊社のシステムをテストするために、パイロットプログラムを実行できるようにすることです。これは、弊社の商品を日本市場向けにローカライズするために不可欠な作業です。私たちはパイロットの実行に加えて、日本にオフィスを置くことも強く望んでいます。その場合、KOILはイントラックスの日本上陸地として最高の場所だと思われます。

今回の滞在で最も印象的だったことは何ですか?

弊社のメンバーは全員、柏の葉スマートシティの開発と、サステナブルで拡大可能なスマートシティ・エコシステムを構築するという壮大な構想に、大いに感銘を受けました。柏の葉がこれからどうなっていくのか、ぜひ見守りたいと思っています。イントラックスがこのスマートシティ・エコシステムに参加することができれば幸いです。

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◀KOILファクトリーも使いました

TEPへのメッセージは何かありますか?

弊社のメンバーは、滞在中のTEPの皆様のおもてなしに心から感謝しています。皆様との共同作業は本当に楽しいものでした。ご支援いただき本当にありがとうございました。メンターの方々は非常に優秀でしたし、スタッフの方々はベンチャー企業の真のニーズを満たす充実したインフラ――市場による検証――を提供してくださいました。イントラックスを代表し、改めて感謝を申し上げます。

ほかのグローバルパートナーやアジアのスタートアップへメッセージはありますか?

TEPは有益で素晴らしい組織であり、日本市場への進出を目指す企業にはTEPにアクセスすることを強くお勧めします。日本市場のポテンシャルに目をつけるすべての企業にとって、大勢のメンターがそろっている点、また容易に拠点にできる点は、きっと大きな助けになると思います。

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